インフルエンザが流行っていますね。報告を見るとまだまだ患者数が増えています。
そこで、今日はインフルエンザについてお話しましょう。
 インフルエンザの薬は数種類ありますが、どれも同じ作用の薬です。飲み薬か、肺に吸い込むか、注射するか、5日間か1回だけか によって違うだけで、すべてインフルエンザのウイルスがコピーを作って増えていくのを止める薬です。ウイルスを殺す薬ではありません。ウイルスを殺しているのは、免疫が発動されてできた自家製の武器である抗体と熱です。薬は敵が増えないようにウイルスとの戦いの援護射撃をするものなのです。それでは、インフルエンザとの戦いを実況中継してみましょう。

 薬を使わない場合
 インフルエンザのウイルスが肺に入りました。おっとせっせとコピーを作り始めました。増えています、増えています。あっ!免疫くんがこの非常事態に気づきました。各方面に指令を出しています。熱に弱いウイルスに対して、指令を受けた体がどんどん発熱しています。熱くなってきました。さらに、インフルエンザと戦うための特別な武器(抗体)もどんどんできてきました。いくぞ、ウイルスめ!と思ったら、あれからウイルスも頑張ってまだまだ増えています。増殖しています。熱をどんどん出せ!!抗体をもっとぉ!!ウイルスはそれでも増殖を続けます。殺しても殺しても、コピーを作っていきます!!
 数日の戦いの末、やっとウイルスを制圧したものの、熱も抗体も肩で息する状態。「あ~、壮絶な戦いだった。みんな、よく戦った・・・」免疫くんはそれぞれの部署にねぎらいの言葉をかけ、またいつもの待機場所に帰っていくのでした。

 薬を使った場合
 インフルエンザのウイルスが肺に入りました。おっとせっせとコピーを作り始めました。増えています、増えています。あっ!免疫くんがこの非常事態に気づきました。各方面に指令をだしています。熱に弱いウイルスに対して、指令を受けた体がどんどん発熱しています。熱くなってきました。さらに、インフルエンザと戦うための特別な武器(抗体)もどんどんできてきました。いくぞ、ウイルスめ!!
 とここまでは、同じ。が、ここで、薬が登場しました。
 おっと、薬が来てウイルスを派手にやっつけるのかと思ったら、そっとウイルスに寄り添いました。必死にコピーを作っていたウイルスがなぜかじっとしています。これはハニートラップか?!ウイルスのコピーができません。できません。
 「今だあ~!! 突撃ぃ~!!」免疫くんの雄叫びが響きました。熱と抗体がいっきにウイルスに襲い掛かります。増えることのできないウイルスは、あっさり倒れて行きました。熱を出す必要もなくなったので熱は高見の見物、抗体も思いのほか弱たんのウイルスに拍子抜け。「いっちょ上がり!!さ、おいしいもんでも食べに行くか」と免疫くんを先頭に意気揚々と街へ繰り出したとさ。(大うそじゃ!)
 
 というわけですから、できるだけウイルスが少ないうちに薬に来てもらうと、より楽に戦いが終わる、ということになり、発熱から48時間以内に薬を使い始めないと意味がない。ウイルスが増えるだけ増えてから薬がきて、そっと寄り添ったところで焼け石に水ですからね。
 もし、急な発熱があったら、24時間以内に受診しましょう。ここで悩ましいのが、検査時期が早過ぎるとウイルスを検出できず陰性になってしまうこと。だから、理想を言えば発熱から12時間から20時間のうちに受診していただきたいと思います。ピンポイントのタイミングですが、これが一番楽に治せる方法です。覚えておいてね。

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