だいたい薬は、“1日3回毎食後” とか、“1日2回朝夕食後” とかにのむように指示されていますよね。だから、薬は食後にのまなければならないもんだと思っている方、結構多いです。
「薬をのまないといけないけど、食事ができないから薬ものめない」とか、「私は朝、コーヒーだけだから朝の薬はのめないんだ」とか、おっしゃいます。
 これが大間違いで、実は薬ののみ方で大事なのは、食後より1日の回数なんです。
 一部の薬を除いてほとんどの薬は、食後にのんでも食前にのんでも効き目に変わりはありません。この場合、欧米では食後という指示をすることはなく、ただ“1日○回”とか“○時間ごと”とかの指示になります。日本でなぜ食後服用が一般的になったかは諸説あって、日本人は欧米人より胃が弱いから、だとか、昔どこかの偉い医師が飲み忘れないように食後と指示したから、とか、とこの程度の理由のようです。
 薬は、体の中で効果が持続する時間がそれぞれに違います。長く効果が続くものは1日1回、8時間くらい続くなら1日3回、という風に、その薬の性質によって24時間効果が続くためにちょうどいい回数があります。これを守れずに1日3回の薬を2回しかのめなかったら、どこかで効果が途切れる時間帯ができる、ということです。これでは治療効果が落ちてしまいます。だから、のむ回数と間隔が大事なのです。
 でも日常的に、薬をのむことだけを考えて生活している人は少ないでしょうから、最近は、少々薬をのむ時刻がずれても効き目が落ちることなく続くような薬や、1日1回ではなく7日に1回、曜日を決めてのめばいい薬などがどんどん開発されています。

 しかし中には、食後にのむのと食後2時間くらいでのむのとで効き目が変わってしまう薬や、食事の内容によって、たとえば脂肪の多い食事をすると効き目が変わってしまう薬もあります。種類は少ないですが、このような薬の場合はきちんと指示どおりのタイミングで、指示どおりの回数をのむことが大事です。もちろん、薬を渡す時に薬剤師が特別に説明するはずですから、きちんと守って下さい。

 もしあなたが、生活上指示されたタイミングでのむのが難しいような場合は、遠慮なく医師や薬剤師に相談しましょう。食事に関係なくのめる場合もありますし、無理なくのめる他の薬に変更できることもあります。要は、せっかく薬をのむのだから、その薬の効果を100%出せるようにするには、何を最優先にすればいいかを知ることが大切なんです。

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