“かわいい娘”ではありません。今日は眼軟膏のお話です。
 そもそも軟膏というのは、薬を細かく砕いて砕いて、それをワセリンなどの基剤に練りこんで作ります。もちろん肉眼でこの薬の粉末は見えません。ミクロンの世界です。普通、体や顔の皮膚に塗る軟膏は150μmくらいの大きさの粉末粒子ですが、目の中に入れる眼軟膏の粉末粒子は75μm以下と規定されています。さらに、製造過程は全て無菌状態で行い、出来上がりの製品も無菌試験に適合していなければいけません。見た目は普通の軟膏と同じように見えても、眼軟膏はこのように全く違う作り方をしていますので、目の中に入れても痛くないのです。
 ということは、普通の軟膏を間違って目の中に塗ったり、わざわざ塗らないまでも軟膏のついた指で目をこすったりして軟膏が目に入ってしまったら、そりゃ痛いわけです。経験のある方もあるでしょう。

 プロペトというワセリンがあります。アトピー性皮膚炎の患者さんなどによく処方されるワセリンですが、何だか特別なワセリンと思っている方が多いでしょうけれど、実はこれは眼軟膏を作るためのワセリンで、粒子が75μm以下、だから、普通のワセリンよりのびがいいのです。

 目のまわりに湿疹などができて薬を塗る場合、体温で流れて目に入るおそれもあるし、きわきわまで塗りたい時などはちょっと目に入ることも考えて眼軟膏を処方されることもあります。

 目の中に眼軟膏を塗ったあとは、表面に膜がはったようになりますから、視界は完全に曇ります。お出かけなどはしないように、塗ったらお家でおとなしくしていましょう。
 以上、本日は眼軟膏 豆知識でした。

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