薬剤師の募集をすると、ときどき
「18歳ですぅ!今ぁ、居酒屋でバイトしてますけどぉ、時間給がぁ、すごくいいのでぇ~、応募しましたぁ!」
というような、スットンキョウな電話がかかります。
そのたびに、薬剤師という職業がいかに世間に認知されていないかと痛感する次第です。
もちろん、このような応募者には懇切丁寧に事情を説明して、お断りするのですが・・・
 もしかして、世間では薬剤師もあの新聞の折り込みに入っている「就職に有利!あなたも資格を手に入れよう!」的なのと一緒にされているのかもしれない・・・と心配になってきたので、今日はどうすれば薬剤師になれるのか、とお話ししましょう。

 まず、薬剤師は国家資格です。したがって国家試験を受験して合格しなければなりません。現在、国家試験は年に1回、3月に行われますが、かつては年に2回、春と秋に行われていました。(秋の方がめちゃ難しかった・・・)
 で、この国家試験の受験資格は、大学の薬学部を卒業していることが必須です。
 さてここが、多くの国家資格と一線を画すところで、声を大にして言いたいところなんですが、国家試験の受験資格に、大学の学部卒業の条件がついているのは、医師(医師・歯科医師・獣医師)と薬剤師だけです。他の国家資格は、国家試験には合格しないといけないけれど、大学の学部卒業は条件ではありません。専門学校などでもいいのです。
 その理由は、「医師と薬剤師だけは、その専門知識をもって殺人をも行うことができるからだ」と大学で教わりました。本当かどうかはわかりませんが、つまりそれだけの高い倫理感を求められている職業だということです。
 また、薬剤師法には、“処方に疑義がある場合、それを医師に正してからでなければ調剤してはならない”という一文があります。これは、薬剤師としておかしいと思ったら、医師に“おかしい”と言ってもいいよ、とお墨付きをもらっているということです。このような権限をもつ医療系資格は他にありません。このことをもってしても、他の国家資格とは一線を画しているわけです。
 でも、あどけない子供たちに「将来の夢は?」と聞くと、「お医者さん!」とか「看護師さん!」とかはすごく多いのに、いまだかつて、「薬剤師さん!」と答えた子を見たことがありません・・・ 視聴率鉄板の医者もののドラマでも、薬剤師が登場したのを見たことがありません。かの、渡辺淳一先生の医者の不倫小説でも、相手が薬剤師だったのは、たしかただ一作だけだったと記憶しています。ああ、なんと認知度の低い職業なんだろう。いつの日か子供たちに「あこがれの薬剤師さんになるっ!」と言われるようになりたい。
 頑張ろうね!薬剤師諸君!!

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