松本清張を語ろうというのではありません。今回はそもそもの医薬分業について、考えてみたいと思いますのでよろしくお付き合いを。
 医薬分業というのは、医師が病気の診断をして治療方針を決定、薬が必要な場合、薬の名前を書いた紙を渡してくれる。この紙を持って、トコトコと薬局に行き、書いてあるとおりの薬の現物を買う。ということなのですが、これには2つのタイプがあります。
 今からこの2つのタイプの分業について説明しますが、皆さんがいつも利用している分業はどちらか、を考えながら読んでみて下さい。

1.点分業
 A内科とB整形外科が50メートルくらいの距離で開業しています。
 A内科の隣にA薬局があり、ここにはA内科の医師が使う薬が全部揃っています。
 B整形外科の前にB薬局があり、ここにはB整形外科の医師が使う薬が全部揃っています。
 クスモ君は、少し咳が出て、持病の腰痛も出てきたので朝からA内科とB整形外科の両方を受診し、両方から処方箋をもらいました。
 A内科では、「A薬局さんなら薬は確実に揃っていますよ」と言われ、B整形外科では「B薬局さんなら薬は確実に揃っていますよ」と同じことを言われたので、素直に従いそれぞれの処方箋をそれぞれの薬局に持って行きました。
 それぞれの薬局はそれぞれの医療機関の専属なんだから、それぞれでどんな治療を受けてどんな薬を処方されたかは言いませんでした。 お薬手帳もそれぞれで貰いましたが、この手帳をどんな風に利用するのかは知りません。
 それぞれの薬局でそれなりに待たされて、結局家に帰ってきたのは夕方近くになっていました。
 さて、両方から薬をもらったけど、一体飲み合わせは大丈夫なんだろうか?時間をずらしたりしなくてもいいんだろうか? たくさんのハテナが浮かんでくるけど、一体誰に聞いたらいいのかわかりません。そこで、ネットで検索して数時間必死に調べてみたけど、専門的なことはやはり分からず、怖くなったので結局薬をのむのをやめました。一体、何のために医者に行ったんだったっけ・・・・・?クスモ君の咳も腰痛も相変わらず・・
 
2.面分業
 A内科とB整形外科が50メートルくらいの距離で開業しています。
 A内科のまわりにも、B整形外科のまわりにも薬局らしきものはありません。
 クスモ君は、少し咳が出るのと持病の腰痛も出てきたので、朝からA内科とB整形外科の両方を受診し、両方から処方箋をもらいました。
 A内科でもB整形外科でも「いつもあなたが利用している薬局さんに持っていって薬をもらって下さいね」と言われました。クスモ君はどこで処方箋をもらっても、家の近所のC薬局さんにいくことに決めています。薬剤師さんとも顔なじみだし、家族構成のことも全部わかってくれているので、薬のことはなんでも安心して相談できます。もし薬の在庫がなくっても、すぐに取り寄せてくれるので、そういうときは処方箋を預けて家に帰ります。
「また取りにくるよ、近所だから」っていうのに、いつも丁寧に届けてくれる親切な薬局なんです。だから今日も迷わずC薬局に2枚の処方箋を持って行きました。
 A内科の処方のうち、ひとつだけC薬局さんに在庫がない薬があったようですが、薬剤師さんがA内科のA先生と相談をして、最適な薬を選んでくれたようです。また、B整形外科の薬との飲み合わせに少し問題のある薬があったようで、それもA先生ときちんと話して害のない薬にしてくれました。本当にいつも医師と薬剤師に守ってもらっている気がします。だからなんでもおまかせです。
 お薬手帳は、C薬局でもらったものだけです。ここにはクスモ君が医者にかかった歴史が全部詰まっているようなものです。一度だけ、他の薬局にいったことが実はあるけれど(ちょっとした浮気、ごめん)その時もこのC薬局でもらった手帳に記録してもらいました。だから、どこの医療機関にかかってもこの手帳を見せていますし、C薬局の薬剤師さんもクスモ君の浮気までお見通しなんです。

 ほどなく、一度に2つの医療機関の薬をもらい、説明もゆっくり聞けて、疑問も解消、お昼すぎには家に帰りました。それからしっかり薬をのんでいます。おかげで咳も腰痛もだんだんよくなってきたようです。

 さあ、あなたはどちらの分業を利用したいと思いますか?
 皆さん、いろいろなご意見もおありでしょう。是非、そのご意見聞かせて下さい。
 その上で、続きは次回に。

One thought on “点と面(分業の話)

  • 2014年10月2日 at 12:17 PM
    Permalink

    もちろん2番でしょうね。
    うちは下の子供が病気を持っていて生まれたときから薬を服用していますが、どの薬局にかかってももちろんお薬手帳は一冊です。そのため、飲み合わせが悪いお薬があったときもすぐに気がついてもらえました。
    信用できるかかりつけ医はもちろん、かかりつけ薬局を持つのも大切ですね。

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